お蔭様でご好評をいただいておりますPurevisionシリーズ。
これまでチャールトン&ジェンリックの先進性についてご案内をして参りましたが、日本国内でも各社ECOモデルへとモデルチェンジが進みEcodesign2022対応モデルが随分と増えて参りました。
その中でもチャールトン&ジェンリック社のPurevisionシリーズがアドバンスである理由をご案内いたします。
もちろん最大の理由はクリーン性能ですが、今回はそのクリーンな燃焼をささえる炉内構造にフォーカスしたいと思います。
Tertiary Air Profiling Technology(3次燃焼用空気導入テクノロジー)

シリーズ全機種に搭載されるセラミックバックプレートに設けられた特殊形状の給気口から予熱された燃焼用空気がスパイラル状に吹き出すことでむらなく炉内に広がり、効率的に炉内の未燃ガスを燃焼させる事を可能としております。
これはチャールトン&ジェンリック社の特許技術となっています。
排気ガス量を低減(緩やかな排気に)する為、緩やかな吸気を行うので炉内の気流は停滞しがちになるところを、給気の気流で炉内の隅々まで撹拌しクリーンで高燃焼効率を実現しています。
Self Cleaning Cast Ceramic Firebox Liner(セルフクリーニング機能付きファイヤボックス)
よりクリーンな燃焼を行う為に、燃焼炉内を高温に保つ必要があります。
その為、Purevisionシリーズ全機種は火室内のプレートに鋳造セラミックを使用しています。
これは既存の主流となっているスカモレックス等のバーミキュライトプレートに比べ炉内を高温に保つ蓄熱性、耐摩耗性、耐水性が高くなっています。
また、炉内温度が十分に高まるとセラミックプレート表面に付着した煤は焼失してしまうので、クリーンな炉内を保つことができ、炎を更に美しく演出する効果があります。
Active Baffle System(アクティブバッフルシステム)
エコデザインに準拠した薪ストーブの共通した特徴として未燃ガスをより完全燃焼させる為に給気から排気までが緩やかになるよう設計されています。
下画像上部にあるバッフルプレート(排気抑制板)は既存の薪ストーブでも一般的ですが、エコデザイン準拠モデルの多くはより煙突までの経路がタイトになり排気抑制効果を高めています。
副作用として、着火時の燃焼用空気の不足から焚きつけを難しいものに変えてしまったり、燃焼初期の未燃ガス発生量が多い段階において、扉開閉時に開けた扉の隙間から屋内への煙の逆流が発生したりと不具合が発生しがちでした。
Purevisionシリーズはこれを改善するため、バッフルプレートに煙突までのバイパスダンパーを設置し、扉の開閉に連動して稼働させるシステムを搭載しました。
着火時はスムーズな排気と給気を行う為、扉を閉めた状態でもダンパーを開放した状態にすることで素早く簡単な焚きつけを行う事が可能となりました。
また、通常時は扉に連動し開閉することで、扉を開けた際に屋内への逆流を大幅に防げるようになりました。
これも他社にないユニークなアプローチです。
とてもアナログな薪ストーブですが、使い方、望まれる暖房能力など時代のニーズにあわせて前述のような最新の燃焼テクノロジーが使われています。
アナログだからこそ進歩は困難で薪ストーブメーカーの腕の見せ所となっています。