Charlton & Jenrickについて
(チャールトンアンドジェンリック)
1986年、イングランドシャロップシャー州 テルフォードで創業。
創業者のバーリー・チャールトンとビル・ジェンリックはガス供給会社の勤務時代に出会い、それまでのガス燃焼における技術と知識を活かしガス暖房機器メーカーとしてスタートしました。
2010年頃、イギリスでは欧州の新排出ガス規制制度『Ecodesign/エコデザイン』が2022年より施行されるだろうと囁かれはじめました。
イギリスの暖房機器を管理監督する行政機関 HETAS からガス燃焼におけるスペシャリストとして、薪ストーブの排出ガスがエコデザイン法の求める規制値を満たす事が可能であるか調査依頼を受け、当時は困難と思われていた規制数値クリアが可能であると実証した事をきっかけに薪ストーブ事業に参入いたしました。
その後、Charlton&Jenrickは2022年施行のEcodesign readyを見据えて、ガス燃焼の様々なノウハウを駆使し開発に取り組みました。
そして、法令施行より9年早い2013年には革新の燃焼技術を実装させたピュアヴィジョンシリーズを市場へ投入したのです。
80%を超える高い燃焼効率とエコデザイン規制の基準を大きく下回る低排出量を同時に実現したハイパフォーマンスを可能とする燃焼技術はイギリスの薪ストーブ業界に新たな基準を作り出しイギリス薪ストーブ業界のベンチマークとなりました。
Ecodesign法で導入された排出ガス規制では、煙の量や排出される有害物質の量に制限が設けられています。
薪ストーブは薪燃料を燃焼させることによって熱エネルギーに変換する暖房機器で、
薪燃料は熱による分解が始まると、ガスが発生します。
このガスを炉内に滞留させて燃焼し尽くすことで、煙突から排出される排気中の有害物質は最小限に抑えられ、
高いクリーン性能を持つのがエコデザイン世代の薪ストーブたちです。
その中でもPUREVISIONシリーズが優れているポイントをご紹介します。
排気量、排気中の有害物質の量を減らすため、炉内の気密性が高く、排気径路も非常にタイトな構造を持っているのが、
現代の薪ストーブの大きな特徴です。
焚きつけの難易度が上がっていたり、薪の追加投入時に煙が室内に逆流するといった副作用も。
PUREVISIONシリーズでは、アクティブバッフルシステムを搭載。
アクティブバッフルシステムとは、排気の流れを抑制する役割を持つバッフルプレートの一部に
ダンパー機能を搭載することで、炉内の状況に応じたスムーズな排気を可能にしました。
アクティブバッフルシステムに難しいダンパー操作は必要ありません。
焚きつけの際はレバーを「イグニッションモード」してバイパスダンパーをオープンに。
排気径路が解放されることで、焚きつけの難易度がぐっと下がります。
炉内の温度が十分に温まれば、レバーを「オートモードにチェンジ。
本体扉の開閉に合わせてバイパスダンパーも開閉します
シンプルなギミックですが、日常的な薪ストーブの取扱いに、快適性をもたらします。
セルフクリーニング機能つきファイヤボックス
従来よりもクリーンな燃焼を求められるEcodesign設計では、薪ストーブ炉内をいかに高温で維持させられるかが重要なポイントです。
Charlton & Jenrick社では蓄熱性、耐摩耗性に優れた鋳造セラミックを採用しました。
段々と熱を蓄えていく性質によって、炉内温度が十分に高まれば、焚きつけの際プレート表面に付着した煤もきれいに焼失させる、セルフクリーニング機能付き。
クリーンな炉内は、揺らめく穏やかな炎をより美しく演出します。
また、バックプレートには特殊形状の給気穴を設け、給気をスパイラル状に吹き出すことで、炉内の滞りがちな気流をまんべんなく撹拌。
未燃ガスを炉内に残すことなく、燃やし尽くすことが可能に。
このシンプルながら特殊な設計は、Charlton & Jenrick社の特許技術のひとつで、より高い燃焼効率と同時に、クリーンな排気を実現しました。
給気のコントロールはレバーひとつだけ。
操作においても、ノッチが刻まれていることから、調整幅が直感的に分かります。
炉内の気密性が高く、給気量の調整もシビアになっていますが、先述のセラミックプレートが炉内の温度を高温に保っているため、巡行運転となれば少ない薪と少ない給気でとろ火焚きが可能です。
特に、PV85の約80cmというワイドなガラス面でゆっくりとゆらゆら燃える炎を眺める時間は他のストーブにはない体験
給気量の絞りすぎにはご注意ください。炉内が暗くなったら給気不足の合図です。
欧州、英国での環境保全への取り組みは、まさに環境先進国。
EU圏Ecodesign法で定められたエネルギー製品の排気性能に対する規制や、英国の行政機関であるDEFRAによる煙の排気規制地域が存在するなど、薪ストーブにも当たり前にクリーン性能が求められる時代です。
このような動きの中で、英国で活動するストーブメーカーで構成される団体、SIA (Stove Industry Aliance)では、クリーン性能が一目でわかる「clearSkies/クリアスカイズ」という独自の認証制度を設けました。
英国の排煙規制地域で使用可能な機種か、Ecodesign法で定められた規制数値をクリアしているかを判断できるだけではなく、クリーン性能をレベル分けすることで、更なるクリーンな未来のための製品を選ぶことが可能に。
現代の日本建築では、建物自体の性能が上がるにつれて、薪ストーブの強い熱量を必要としない住宅も増えてきました。
そんな中でも、電源を必要とせず、地球の未来も見せながら、本物の炎に癒される暮らしを選んでみませんか?
世界先端の環境規制国家イギリス
イギリスは人類最初に産業革命を遂げ多くの人類に貢献した国であると同時に、人類最初の大気汚染公害を呼び起こした国でもあります。
そして現在は、2050年までに石油や天然ガスに頼らず温室効果ガス排出を正味ゼロにする為の法律を制定した最初の主要経済国となりました。
ガスボイラー等の暖房手段をグリーンエネルギーに移行し自動車等を化石燃料から電気エネルギ―へ代替えし、ウォーキングやサイクリングなどのゼロエミッションの交通手段を推進するなど国家プロジェクトとして環境改善に取り組んでいます。
ECO DESIGN READYとは
前述の取り組みの一環として、カーボンニュートラルと言われる薪ストーブが注目され大きな変革を遂げようとしています。
当初は薪ストーブも環境汚染の要因として指摘されていましたが、高性能な薪ストーブに限定する事で、環境改善の有効な手段となり得る事を公共へ訴えかける為に薪ストーブメーカーの有志団体であるSIA(Stove indastory Alliance)が Eco design readyという新たな排煙基準の枠組みを策定し、国家機関であるHETAS( Heating Equipment Testing and Approval Scheme )へ働きかけDefra(Department for Environment, Food and Rural Affairs)の賛同を得て法制化されました。
そして2022年よりSIAが策定したEco design readyという新たな排気規制がスタートします。
これまでの排気ガス規制に加え、CoやCo2、PMの排出規制を強化し更にはNOx、OGCの排出に対しても規制が加わります。
これまで厳しいと言われてきたDEFRA認証に比べて微粒子排出量を55%も削減が必要とされています。
2022年1月1日以降は規制値をクリアした機種のみが生産、販売が可能となる厳しい法制度なっており、SIA Eco design Ready 認証ストーブは欧州における最高レベルのクリーン性能と熱効率性能を持つ薪ストーブであるという証明になっています。
微粒子排出量の低減を実現
Eco design ready 認証ストーブは暖炉などのオープンスタイルに比べて90%、10年前の薪ストーブに比べて80%と大幅なPM(粒子状物質)の削減を達成しました。
なかでもCharlton&Jenrickは2022年からのEco designや最も厳しいEUのレギュレーションに比べても最大75%の微粒子排出量の低減を実現しています。
熱への交換効率も改善
Eco design ready stove は熱への交換効率も改善しており薪の消費量も大幅に低減しています。
新世代の薪ストーブは環境に優しくユーザーの負担も軽減します。
大切なグリーンエネルギーから最大限の熱エネルギーを取り出す事が可能となっています。
イギリス薪ストーブ業界の
リーディングカンパニーとして
Charlton&Jenrickの持つ先進の燃焼技術などが業界でも高く評価され代表取締役 ピーターミントフトはSIA技術委員会議長も務めており名実ともにイギリス薪ストーブ業界のリーディングカンパニーとなっています。
Charlton & Jenrickは薪ストーブメーカーでは数少ないISO9001、ISO14001規格の取得企業です。